実務・SDS
危険物施設の記録保存義務
危険物施設で管理する点検、教育、事故、設備、SDSなどの記録について、保存管理の実務ポイントを解説します。
記録は安全管理を証明し改善するためのもの
危険物施設では、点検、補修、教育訓練、事故・異常、危険物の受払いなど、日常の保安活動を記録として残します。記録は消防査察への説明資料であると同時に、設備の不具合傾向や同じ作業ミスの再発を把握するための管理資料です。
一律の保存期間をすべての記録に当てはめることはできません。記録の種類ごとに、消防法令、自治体の条例・指導、予防規程、労働安全衛生関係法令、社内規程で求められる保存期間を確認してください。
主に管理する記録
| 記録 | 管理内容 |
|---|---|
| 点検・補修 | 点検日、対象設備、結果、異常、是正内容、確認者 |
| 教育・訓練 | 対象者、実施日、教育内容、理解度、訓練結果 |
| 事故・異常 | 発生時刻、初動対応、通報、原因、再発防止 |
| 設備・申請図書 | 許可図書、完成図、仕様書、変更履歴、検査関係書類 |
| 化学品情報 | SDSの改訂日、製品名、保管場所、ラベル情報 |
保存管理の実務
記録には、対象設備または作業、実施者、確認者、実施日、異常時の処置を残します。「異常なし」だけでは後から内容を追いにくいため、確認した項目をチェックリスト化すると有効です。是正が必要な事項は、完了日と確認者まで記録し、未完了のまま埋もれないように管理します。
電子保存を行う場合も、改ざん防止、版管理、閲覧権限、バックアップ、停電・障害時の参照方法を決めます。最新版の予防規程、連絡先、SDSは、現場で速やかに確認できる状態を保つことが重要です。
定期的に見直す項目
保存期間、保管場所、台帳と実物の一致、未是正項目、SDSの改訂状況を定期的に確認します。法令や自治体の運用が変わることもあるため、保存ルールは所轄消防署と関係法令の案内に基づいて更新してください。