完成検査前検査とは?対象施設と検査内容を解説

危険物施設の完成検査前検査について、液体危険物タンクの対象工事、検査内容、工事中に準備すべき資料を解説します。

完成検査前検査の意味

完成検査前検査とは、危険物施設の完成検査に先立って、政令で定められた工事と工程について行われる検査です。主に液体危険物タンクの設置・変更工事を対象に、完成検査前の段階で基準適合性を確認する目的があります。

対象になる主な工事

対象は、液体危険物タンクを有する製造所等における液体危険物タンクの設置・変更工事が中心です。屋外タンク貯蔵所の大規模タンクでは基礎・地盤、タンク本体、溶接部などが工程ごとの確認対象になります。すべての施設や配管・防油堤が一律に対象になるわけではないため、設計段階で所轄消防署へ確認します。

検査で確認される内容

タンクの容量、寸法、材質、施工方法、水張試験または水圧試験の結果、溶接部、基礎・地盤、図面との整合などが確認されます。検査後に確認しにくくなる部分は、写真、試験記録、施工記録を残しておくことが重要です。

工程管理の注意点

完成検査前検査が必要な部分を先に埋め戻したり、仕上げで隠したりすると、再施工や追加確認が必要になることがあります。工事工程表に検査予定日を組み込み、施工会社、設備担当、消防署との連絡を早めに行います。

完成検査前検査の準備

項目準備する内容
対象確認液体危険物タンクの設置・変更工事に該当するか確認する
工程調整基礎・地盤、水張・水圧、溶接部などの検査時期を確保する
図面施工図、詳細図、完成図案を準備する
試験記録気密試験、水張試験、溶接記録、材料証明を整理する
写真完成後に見えない部分を施工段階で記録する