完成検査と完成検査前検査の違い

完成検査と完成検査前検査の違いを、検査の目的、実施時期、確認対象、実務上の注意点から整理します。

違いの全体像

完成検査と完成検査前検査は、どちらも危険物施設の基準適合を確認するための検査ですが、目的とタイミングが異なります。完成検査は施設全体の完成後に行う確認で、完成検査前検査は完成後に確認しにくくなる部分などを事前に確認する検査です。

完成検査の位置づけ

完成検査では、許可図面どおりに施設が完成しているか、位置・構造・設備が基準に適合しているかを総合的に確認します。標識、消火設備、保有空地、タンク、配管、換気、排水、流出防止、書類など、使用開始に直結する項目が見られます。

完成検査前検査の位置づけ

完成検査前検査では、工事途中でしか確認しにくい部分や、特定設備の試験結果を確認します。地下に埋まる配管やタンク、施工後に見えなくなる構造部分では、写真や試験成績書が重要な証拠になります。

実務での使い分け

完成検査前検査を受けたからといって、施設全体の使用開始が認められるわけではありません。最終的には完成検査で施設全体の適合を確認します。工程表では、完成検査前検査、是正期間、完成検査、使用開始日を分けて管理します。

完成検査と完成検査前検査の比較

項目完成検査完成検査前検査
時期施設完成後工事途中または完成検査前
目的施設全体の基準適合を確認する完成後に見えにくい部分などを確認する
対象位置、構造、設備、標識、消火設備、書類タンク、配管、基礎、防油堤、試験記録など
使用開始合格後の使用開始判断に関係する単独では使用開始判断にならない
注意点図面と現場の不一致を防ぐ埋設や仕上げ前に検査時期を確保する