ガソリン携行缶の噴出・引火事案から学ぶ注意点

ガソリン携行缶の内圧上昇による噴出、静電気や火気による引火を想定し、保管、開栓、通報、応急措置のポイントを解説します。

事案の概要

ガソリン携行缶は、気温上昇や直射日光により内部圧力が高くなることがあります。減圧せずにキャップを開けるとガソリンや蒸気が噴出し、近くの火気、静電気、電気機器の火花で引火するおそれがあります。発電機、草刈機、イベント会場、工事現場で起きやすい事案です。

事故につながる要因

主な要因は、直射日光下での保管、車内放置、火気の近くでの開栓、減圧不足、樹脂容器への誤保管、給油中のこぼれ、換気不足です。ガソリンは常温で可燃性蒸気を発生し、蒸気は低所へ流れるため、液体が少量でも危険範囲が広がります。

現場での初動対応

噴出や漏えいが起きたら、給油作業を停止し、周囲の火気を消し、風上へ退避します。けが人や火災のおそれがある場合は119番通報を行い、ガソリンの量、容器数、火気の有無を伝えます。吸着材で回収できる場合も、素手で触れず、換気と着火源排除を先に行います。

再発防止のポイント

携行缶は消防法令に適合した容器を使い、直射日光や高温場所を避けて保管します。開栓前には周囲に火気がないことを確認し、圧抜きを行います。給油場所、保管場所、作業手順を掲示し、作業者へ定期的に教育することが有効です。

携行缶事案の予防チェック

場面確認ポイント
保管直射日光、車内、高温場所を避ける
開栓火気を遠ざけ、圧抜きをしてから開ける
給油エンジン停止、換気、こぼれ防止を確認する
容器消防法令に適合した金属製容器を使用する
事故時退避、火気停止、119番通報、吸着材準備