地下タンク配管の腐食漏えい事案から学ぶ注意点

地下タンク貯蔵所や埋設配管で起こる腐食漏えい事案をもとに、点検、漏えい検知、通報、復旧判断を解説します。

事案の概要

地下タンク貯蔵所や埋設配管では、外観から腐食や穴あきを確認しにくいため、漏えい発見が遅れることがあります。在庫量の差異、油臭、油膜、漏えい検知警報、地下水や排水の異常がきっかけで発見される事案があります。

原因になりやすい条件

経年劣化、防食措置の不良、被覆損傷、地盤沈下、配管支持の不具合、水分混入、点検記録の不足がリスクになります。過去の補修履歴や配管経路が不明確な施設では、異常時の切り分けにも時間がかかります。

発見時の対応

漏えいが疑われる場合は、該当設備の使用を停止し、移送や給油を中止します。火気を排除し、油臭や油膜の範囲を確認します。疑い段階では所轄消防署へ相談し、漏えいを確認した場合や施設外へ影響するおそれがある場合は直ちに通報します。地下へ浸透している可能性があるため、安易に通常運転へ戻さないことが重要です。

予防と管理

定期点検、漏えい検知装置、在庫管理、液面差の確認、配管経路図の整備、防食状態の確認を継続します。異常値が出た場合は、計器誤差と決めつけず、設備停止、再測定、専門業者点検、消防署相談の順に安全側で対応します。

地下タンク漏えいの兆候

兆候確認内容
在庫差受払量と液面計の差が継続している
臭気マンホール、ピット、排水口で油臭がする
油膜排水、地下水、周辺地面に油膜がある
警報漏えい検知、液面異常、水分混入の警報
設備異常ポンプ圧力低下、配管周辺の沈下、腐食履歴