廃溶剤の混合発熱・発火事案から学ぶ注意点

廃溶剤や廃液を混合した際の発熱、ガス発生、発火事案をもとに、分別、SDS確認、保管、通報のポイントを解説します。

事案の概要

工場や研究施設では、廃溶剤や洗浄廃液を一時保管する際に、性状の異なる液体を同じ容器へ入れてしまい、発熱、ガス発生、容器膨張、発火につながることがあります。第4類危険物の廃液でも、酸化性物質、酸、アルカリ、水分、金属粉などが混ざると危険性が変わります。

原因になりやすい管理不備

廃液容器の表示不足、投入ルールの不統一、SDS確認不足、前回内容物の残留、委託先任せの分別、教育不足が主な要因です。廃棄物として扱う段階でも、危険物としての火災危険性は残るため、通常の原料管理と同じように分別が必要です。

異常を見つけたときの対応

容器が熱い、膨らんでいる、異臭や白煙がある場合は、容器を開けたり移動したりせず、周囲を立入禁止にして火気を止めます。発火や破裂のおそれがあれば119番通報し、内容物の候補、投入履歴、SDS、保管量を消防隊へ伝えます。

再発防止のポイント

廃液容器には投入可能な物質名を明示し、混合禁止リストを掲示します。新しい廃液を入れる前にSDSと過去投入物を確認し、不明廃液は専用容器で隔離します。廃液置場は換気、火気管理、転倒防止、二次容器、定期回収を整えます。

廃液混合事故を防ぐ管理

項目対策
表示容器ごとに投入可能物、禁止物、開始日を表示
分別溶剤、酸、アルカリ、酸化性、水反応性を分ける
確認SDS、投入履歴、前回内容物を確認する
異常時開栓しない、移動しない、立入制限、通報
教育新人、研究者、委託作業者へ投入ルールを周知