第4類危険物とは?引火性液体の特徴

第4類危険物である引火性液体について、消防法上の位置づけ、火災危険、蒸気の性質、取扱いの基本を解説します。

第4類は引火性液体のグループ

第4類危険物は、消防法で定める危険物のうち、液体であって引火の危険を持つものです。ガソリン、灯油、軽油、アルコール、各種溶剤、油類など、事業場でも日常的に扱われる物質が多く含まれます。液体そのものより、液面から発生する可燃性蒸気に着火する点を理解することが重要です。

引火点で区分と危険性を考える

第4類では、引火点の低いものほど常温で可燃性蒸気を発生しやすく、火気、静電気、電気火花で着火しやすくなります。特殊引火物や第一石油類は特に危険性が高く、密閉、換気、着火源管理、漏えい防止を徹底する必要があります。

蒸気は低所に滞留しやすい

第4類危険物の多くは蒸気密度が空気より大きく、床面、ピット、側溝、地下室に流れて滞留します。離れた場所の火気で引火することがあるため、液体のこぼれた範囲だけでなく、蒸気の流れる先を管理します。

危険物施設では数量管理が基本

指定数量以上を貯蔵または取り扱う場合は、製造所、貯蔵所、取扱所として消防法令上の許可や基準が関係します。少量であっても、容器の密栓、火気厳禁、静電気対策、換気、SDS確認、漏えい時の通報体制を整えることが実務上の基本です。

第4類危険物の主な区分

区分代表例取扱いの着眼点
特殊引火物ジエチルエーテル、二硫化炭素低温でも引火しやすく、蒸気管理を最優先する
第一石油類ガソリン、アセトン、トルエン常温で可燃性蒸気を発生しやすい
アルコール類メタノール、エタノール水溶性で炎が見えにくい場合がある
第二・第三・第四石油類灯油、軽油、重油、潤滑油加熱、ミスト化、しみ込み火災に注意する
動植物油類アマニ油、ヤシ油酸化発熱、油浸みウエスの蓄熱に注意する