二硫化炭素の危険物性と取扱い上の注意

二硫化炭素の第4類危険物としての分類、引火点、自然発火温度、燃焼範囲、蒸気密度、比重、取扱い上の注意点を整理します。

二硫化炭素の消防法上の分類

二硫化炭素は消防法上、特殊引火物に該当する代表的な第4類危険物です。指定数量は50 Lで、保管量や使用量が増えると危険物施設の許可、貯蔵・取扱い基準、届出や管理体制の確認が必要になります。

火災危険の特徴

二硫化炭素は引火性液体として、液面や漏えい箇所から発生する蒸気に着火する危険があります。自然発火温度が低く、蒸気は空気より重いため、低所、ピット、側溝、排水口への滞留と離れた着火源への到達を特に警戒します。

危険物としての取扱上の注意点

自然発火温度が低く、蒸気は有毒で重いため、低所滞留と火気を厳重に管理します。吸入ばく露による中毒リスクが高いため、密閉系や局所排気を優先し、開放作業を最小限にします。容器は密栓し、火気、火花、高温面、酸化剤から離して保管します。移し替えや小分けでは換気、接地、静電気対策、保護具を確認し、こぼれた場合は直ちに作業を止めて火気を排除します。

漏えい・火災時の初動

漏えい時は周囲を立入禁止にし、着火源を止め、吸着材や土のうで拡散と排水口流入を防ぎます。火災時は適応する粉末、泡、二酸化炭素、乾燥砂などを用い、危険が大きい場合は退避して119番通報し、SDSと保管数量を消防隊へ伝えます。

二硫化炭素の主な物性値

項目
分類特殊引火物
指定数量50 L
引火点約-30℃
自然発火温度約90℃
燃焼範囲約1.0~50 vol%
蒸気密度(空気=1)約2.6
比重(水=1)約1.26